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SLの可能性が広がる新スクリプト関数

2012年12月02日

皆様初めまして。
現在、12月1日から25日まで、参加者が日替わりで技術記事を書いていく
「セカンドライフ 技術系 Advent Calendar」 という企画が進行しています。
当記事はこの企画の2日目の記事になります。

リンデンラボの今年1年あたりを振り返ってみると、大きな動きはやはり
■外部の3Dモデルをそのままインワールドへ持ち込めるMESH
■ゲーム等に使えそうな便利な関数群のAdvancedExperienceTools
■そして導入されたばかりのNPCを動かせるPathFinding
ですね。

これらも含めた新しいスクリプト関数から、個人的に面白い事ができそうなモノを
ピックアップしてご紹介します。


■llSetKeyframedMotion / 座標と角度をリストにして渡すと、その地点を滑らかに移動する
 従来のllSetPos系のカクカクさと、物理系の不安定さの弱点を克服した新しい移動関数です。
 ちょっと使うまでの準備が面倒ですが、とても滑らかな動きをします。
 ループやピンポンといった事も出来ます。BOTや乗り物などに大活躍しそうです。

■llCastRay / 2地点を結ぶ直線の間にあるオブジェクトを検出する
 センサーの1種なのですが、検出した面の法線ベクトルを取得できるので
 それを利用して、壁にくっつく乗り物や反射して進むレーザー光線などを作ることが出来ます。

■llGetParcelMusicURL / 土地に設定されている音楽URLを取得する
 これを利用すると、SLのあちこちのクラブやカフェで流れている音楽を
 自宅で聞くことが出来るようなラジオが作れるかもしれません。

■llTeleportAgent / アバターをテレポートさせる
 HUDでSIM案内をする時や、バトルSIM等で死んだときに
 スタート地点に戻したりする時に使えそうです。




他にも便利な関数がいろいろ増えました。

■llAttachToAvatarTemp / 一時的にオブジェクト・HUDが装着される
■llManageEstateAccess / BANリストなどを管理する
■llLinkParticleSystem / 子プリムからパーティクルを発生させる
■llSetLinkTextureAnim / 子プリムのテクスチャーアニメーションを動かす
■llSetLinkPrimitiveParamsFast / llSetLinkPrimitiveParamsの遅滞が無いバージョン
■llTextBox / 入力用のテキストボックスが出てくる
■llSetRegionPos / SIM内のどこへでも一発で移動できる
■llTransferLindenDollars / 高性能になったL$受け渡しの関数
■llGetAgentList / SIM内にいるアバターのUUIDを返す


SLで出来る事の可能性がまた広がりますね。

Posted by yoshihiro Obolensky at 01:40│Comments(0)

 
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