YOSHIHIRO Lab

さて、今年も「セカンドライフ 技術系 Advent Calendar2013」が進行中です。12月1日から25日まで、参加者が日替わりで技術記事を書いていく企画です。
クリエーターの方で何かネタがある方は是非参加してみてください(*'ω'*)
そいでわ早速、SecondLifeで実装された新機能を振り返ってみたいと思います。

　『今年の新機能』
■"Materials"
■"ServerSideAppearance"
■"CHUI"
■新しいAO関数
■JSONサポート

去年はPathFindingなどのゲーム向きの新機能が多かったですが、
今年は足元を固めてユーザー体験を向上させるものが多かったように思います。
それではいくつかの新機能を詳しくみていきます。


"Materials"
ノーマルマップとスペキュラーマップという２つの技法を使えるようになりました。
ノーマルマップを使うと、低ポリゴンのオブジェクトに高精度な凹凸を加える事ができます。


スペキュラーマップを使うと、光の反射具合を制御する事ができます。

http://community.secondlife.com/t5/Featured-News/Get-the-New-Materials-Viewer-Today/ba-p/2051927


"ServerSideAppearance"
Project Sunshineという開発ネームで進められてきたServerSideAppearance(SSA)が導入されました。
アバターの容姿情報を専用サーバーが持つことによって表示速度と安定度が向上したようです。

http://community.secondlife.com/t5/Featured-News/Project-Sunshine-Goes-Grid-Wide/ba-p/2148427


新しいAO関数
Secondlifeの楽しみ方の１つにAnimationOverrideがありますね、
自分の作ったアバターの可愛い・かっこいい・面白い動きをみているだけで楽しいです。
しかしながら、従来の装着型AOスクリプトは内部では大変負荷の高い処理を行っています。
約0.2秒ごとにアバターの状態を取得し、それに応じたアニメーションをさせるというもので、
無駄が多くサーバーへの負荷をかけ続けます。
しかし、今回実装されたAO関数を使うと力技で上書きしていたアニメーションを
内部的に上書きできるようになり、サーバーへの負荷が大幅に軽減されます。

サーバー負荷の軽減の為にも、この新しいAO関数を使った製品、もしくは
ビューワーについているAO機能をぜひ活用して頂きたいと思います(・ω・)
http://northernpenguin-ex.blogspot.jp/2013/04/llgetsetresetanimationoverride.html

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以上、今年の新機能をざっくりと振り返ってみました。
今後実装される新機能も中々すごいのでちょっとだけ書いておきます。

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■"FittedMesh"
MESHがアバターの容姿にあわせて変形するようになります。
http://netaverse.info/2013/11/23/2016.html

■"Project Interesting"
テレポートした時などに、描画するオブジェクトの順番を最適化することやキャッシュを増やす事により景観の表示速度を劇的に向上させるそうです。
http://netaverse.info/2013/11/18/2005.html

■新しいParticle
乗り物のタイヤ跡や武器の残像などに使えるRibbonパーティクルというものが使えるようになり、BlendingやGLOWといった新しいパラメーターも実装されます。
http://www.youtube.com/watch?v=u_b7ZvFrFxY

■３D環境への対応
３DVisionや今話題の３DゴーグルOculusRift対応ビューワーも出てきており、
この３D環境への流れは今後も加速していくと思います。
SecondLife創始者のフィリップ・ローズデールも、新しい会社でHighFidelityという３D環境のシステムを開発していてSecondLife2とも言えるような仮想空間を作ろうとしています。
http://www.youtube.com/watch?v=tEmpLLQesE4
http://www.youtube.com/HighFidelityio


いよいよ年末でRLもSLも盛り上がる時期ですね。
それでは皆様よい年末をお過ごしください。( 'ω' )ﾉｼ